cmc インスツルメンツで開発した革新的なセンサーシステム
cmc インスツルメンツアジア株式会社

OilQSensOQ3000 (SmartSentry) 主に絶縁油・燃料油・圧延油監視システム

商品名:OilQSensOQ3000
主に絶縁油・燃料・圧延油を監視

用途:

添加剤を含まないか少量の添加剤を含む油性流体のモニタリング
主に、すべての燃料、合成系/鉱油系絶縁油、アルミ圧延油など

OilQSensOQ3000(SmartSentry)の使用事例ご紹介

1. 燃料の品質管理例:

1.1. 舶用燃料受入時の品質チェック(粗悪燃料との見極め等)

1.2. 燃料タンク受入時の品質チェック(受入規格に合格しない燃料の簡易的見極め等)

1.3. バイオ燃料の製造工程品質チェック・コンタミチェック等

1.4. F-1レースなど、競技用燃料の簡易的品質チェック(競技用燃料の基準内か確認)

2. 高圧変圧器(絶縁油)の連続監視:

2.1. 高圧変圧器内絶縁油の温度、水分、全酸価、誘電正接tanδ、破壊電圧を遠隔監視

2.2. 絶縁油の再生(再精製)過程のモニタリング

2.3. 高圧変圧器(絶縁油)の様々な現象を研究する実験用(絶縁紙変化、加圧試験でDGAと比較等)

2.4. SmartSentry(図2.4.)は高圧変圧器の絶縁油循環ラインへ外付するだけで、効率的に水分および酸化生成物(フルフラール留分、絶縁油からの酸化生成物)を吸着、常時新油と同等の品質を確保する装置ですが、その中に組み込まれたOilQSensは常時絶縁油の品質を確認し絶縁油の異常がないかを監視しています。SmartSentryは、アジア市場でも日本、マレーシア、インドネシア、フィリピンにも販売いたしました。

2.5. OilQSensは2022年5月に中国国家電網のType試験に合格しており、中国ではいち早く採用されており販売数量もアジア市場ではダントツの売上になっています。

3. 絶縁油再生(再精製)システム

 3.1. 欧州では絶縁油の再生(再精製)が盛んに行われております。日本ではまだ絶縁油の再生は柱状変圧器の絶縁油で一部行われているのみですが、欧米では高圧変圧器用絶縁油にまで使用済絶縁油の再生(再精製)が行われています。その際、数多くのOilQSensが使用済絶縁油の状態からリフレッシュされた絶縁油に変化するまでモニタリング用センサーとして使用されています。

4. アルミ圧延油の管理

 4.1. アルミ圧延油の電気伝導率を計測し、アルミ圧延板(箔)の品質確保および静電気帯電防止

 4.2. アルミ圧延工程の浄油機前後の圧延油の品質確認および浄油機エレメントの交換時期推定

図4.1.1.、図4.1.2.のように、アルミ箔などは、最終工程で冷間圧延装置にかけて仕上げていきます。

ここでオイルの電気伝導率の管理が仕上がりに影響することがわかっています。電気伝導率を上げすぎると、バクテリアなどの温床を作り、低すぎると静電帯電しやすくなり火災のリスクがあります。

ヨーロッパのアルミ圧延行界では圧延油の品質管理および圧延油浄油機のろ過効率の把握にOilQSsensを使用するケースが増えています。

以上OilQSensの使用事例について説明しました。そのほかにも多くの事例はありますので、詳細についてご関心ある方はぜひ問合せに必要事項と問合せ内容を記載してお送りください。お待ちしております。

図2.4. OilQSensと特殊ろ過装置の組合せ(SmartSentry)

図3.1.1. アルミ圧延油の品質管理(最適な電気伝導度に調整)

図3.1.2. 電気伝導度による管理を怠ると問題が発生する

OilQSensその他設置事例、システム外観

図1 オイルセンサー設置事例(コミュニケーションボックスは様々なインターフェース接続可能)
図2 コミュニケーションボックスとベースセンサー(コネクターブロック装着時)
図3 コミュニケーションボックスと高温仕様ボックス使用事例
図4 コミュニケーションボックス内部
図5 WSensソフトウェアP C画面
図6 高圧変圧器への設置事例
図7 アルミ圧延装置と圧延油浄油機のオイルラインへ設置(3つのOilQSens)
図8 絶縁油再生システム内での設置事例(OilQSens)
図9 高圧変圧器絶縁油浄化システムSmartSentry設置事例